ごあいさつ

INTRODUCTION

ここは筑波山の麓にある小さな古い校舎です。

学校というにはあまりにもちっぽけなので、

うっかり通り過ぎてしまうこともあるかもしれません。

魔法も然り。

私にとって魔法とは特別なものではなく、本来私たち一人ひとりの胸に美しく煌いているのに、ささやか故に見過ごしてしまっているように思えるのです。 

 

私たちがあたかも魔法のように見せられてきた華やかな世界や便利なもの、

呪文のように学んできた知識、毒だと教えられ忌み嫌ってきたものたち。

それを信じることで、果たして本当に私たちは幸せで胸が満たされているのでしょうか。

 

ほんとうの魔法とは何でしょう。

 

ほんとうの魔法とは。

与えられるもの、特別なちから、幸運(ラッキー)でしょうか。

私たちは、何か特別な肩書やモノや立場がなければ認められない存在でしょうか。

​残念ながら私自身、そのどれも持ち合わせていません。

足元に逞しく根をはるどんな小さな名のない草も凛として空に葉を広げ、私に深い癒しと勇気をくれます。

どんないのちにも、自分らしく与えられたいのちを自分らしく全うする権利があります。

私たちはいつの間にか不穏な同調圧力のなかで「義務」に飲み込まれ、憲法にさえしっかり明記されている「権利」を忘れかけて自信をなくしているのではないでしょうか。

どんなひとも魔法をもっていると私は考えます。

今、この社会のルールが息苦しくて辛いなら、「合法」「違法」だけではなくもう一つの「魔法」に目を向けてほしいのです。それは誰を傷つけることもなく、ただ自分自身を信じて愛すれば必ず見つかるものだと思います。

自分と、そしてまわりにいる誰かを幸福で満たす知恵、勇気、そしてそれは澱むことなく変化を受け入れながら循環するものなのではないかと植物と星を学びながら考えています。

植物を学ぶことは、私が探すほんとうの魔法の問いへの旅です。

森に入るたびに、その多様性、知性、強靭さ、優しさに

感動し、魔法の秘密、もっといえばいのちの秘密が森いっぱいに詰まっていることを噛み締めています。

夜空に光る星から紐解くメッセージは、本来星の粒から出来ている私たちとの相関性からその時々に歩む先の道標として寄り添ってくれます。

私は、魔法を星と植物のなかに見出していったのです。

でも、見出す魔法は人それぞれ違います。だからこそ私は、一人ひとりの胸にある魔法に出逢いながら、魔法にかけてかけられて、多様な魔法に包まれる豊かな調和を願います。

魔女の学校はそのきっかけのささやかなツールです。

 

私は4月30日、魔女の本場ドイツの魔女祭ヴァルプルギスの夜に生まれました。

山が好きだった父が、新緑輝く季節に因んで、私を「緑子」と名付けました。

今、自然豊かな筑波山麓に居を構え、夏には透き通った山の水、冬には薪ストーブの炎。朝には鳥が、夜には星が私に呼びかけてくれる山暮らしはほんとうに心地よく、調和のとれたこの場所がとても好きです。

けれども、ここに至るまで私は自分を好きになれない苦しい時間が長くありました。

なぜ?どうして?ばかりの私は学校でも家庭でも社会でも「当たり前」とされることをすぐに受け入れられない異端児でした。私の素朴な疑問に立場という分厚いコートを脱いで私の隣に腰掛け一緒に考えてくれる人にも出会うことができず、また、自ら見つける勇気もなく、努力もしませんでした。私は誰にも認められず、誰の役にも立てず、どこにも居場所を見つけられないまま、不安と違和感を抱き自分を閉ざしてただ時を過ごしていました。特に「女」というガラスケースの入れ物のなかはいつも冷たく、ガラスが割れないように自分を保つことを、とても窮屈に感じていました。

時がたって、娘に読み聞かせしていたある晩。

ある絵本の挿絵から私は動けなくなりました。そこに描かれていたのは美しいお姫様ではなく、森に佇む恐ろしく醜い魔女の横顔。鋭く尖った肩、手持ちぶたそうなゴツゴツした手、そして何かに怯え消えそうに悲しげな背中。けれども何故でしょう。深い緑の森のなかでそんな魔女の姿が、不思議と次第に生き生きして見えてきたのです。

自分の名前のルーツと魔女が繋がった瞬間でした。

そこから、私は魔女の歴史、緑の薬、香料植物、植物学…とどんどん心の赴くままに夢中で本を手に取り貪り読み、森に車を走らせ、願いを星に捧げるようになっていきました。そのうちに、私を覆っていたガラスケースはいつのまにかなくなっていました。

魔女とは私にとって「真女」。

ほんものの魔法と私にとって、ほんとうの真女を探す旅です。

魔女の学校は、動機はさまざまでも私と一緒にその旅、冒険に出発してみようと思ってくださる方と出逢ってみたくて立ち上げました。足元の大地から、一粒の種から、自分のからだの内側から湧き上がる力を魔法に変えて、一緒にその魔法を育てていきたいと思ってくださる方と、ともに学び合い、幸せの魔法を生み出していける場所にしたいという強い願いと意志を込めています。

 

とはいえ、最初に申した通り校舎はちっぽけで、おまけに校長はへっぽこです。

そんな魔女の学校ですが、よろしければぜひお仲間になって魔女修行へいらしてください。

あなただけのかけがえのない魔法に気づくお手伝いができたら幸いです。

入学資格はございません。

年齢も、性別も、国籍も、履歴書も不要です。

ここに行ってみたいと思ってくださったその気持ちが、すでに魔法なのですから。

魔女の学校 校長 いしざき緑子

 

魔女の学校の校歌

作詞:いしざき緑子 作曲&編曲:塚T

1

子供のころ憧れた魔法の世界

本当はだれもが魔法を使えるのに

魔法の杖を見つけてないだけ

今日は素敵な魔女たちが幸せ届けるよ さあ!

魔法にかかろう 魔法をかけよう

魔法を見つけよう

ここは魔女の学校

2
いつの間に縛られてきたルールや名前

本当は誰もがトキメキを待っている

魔法のベルを聞き逃してるだけ

風を切って加速して扉を開こう さあ!

魔法にかかろう 魔法をかけよう
魔法を見つけよう

ここは魔女の学校

いしざき緑子 プロフィール
・植物療法家

・国際アロマセラピスト連盟認定  
 プロフェッショナルエッセンシャルオイルセラピスト

・JAМHA認定ハーバルプラクティショナー
・ハーバルアストロロジーアドバイザー
・筑波大学附属病院精神神経科認知力アップデイケア講師
・筑波医療福祉専門学校非常勤講師