2025年
- いしざき緑子
- 2月3日
- 読了時間: 2分
更新日:2月7日
ふと思いつく発想。
ハッとさせられる言葉。
ふむふむと心に沁みていく説明。
追いつかない程のスピードで走り去っていく日々の情報。
指先一つで目眩くパラレルワールドが次々に展開していく。
どの話も尤もらしく、誰の話も特別に聞こえる 。
日々は目紛しく忙しく、私はいつも疲れている。
脳ばかりが喧しく、心はどんどん閉ざされていく。
自分の心身が追いつかない。
どこにもフィットできない。
頭の中がいつも煩い、焦る 、不安になる、そして無気力になっていく。
未だかつて自分が体験したことのない感覚に悩んでいた。
そんな私の横に座って、じっと静かに深い瞳で見つめてくれるモモがいた
。
「時間とは、たった一度しか咲かない美しい花」だと教えてくれたモモ。
私は無性にモモにそんな私の胸の内を告白したくなった。
今年は、この場所を借りてモモに告白するような気持ちでそんな自分の心を開いていきたいと思っている。
自戒を込めて
「自分の感受性くらい 茨木のりこ」
自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするなみずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを友人のせいにはするなしなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを近親のせいにはするななにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを暮らしのせいにはするなそもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を時代のせいにはするなわずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい自分で守ればかものよ

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